貧乏リーマン、ケチる

可処分所得が低いなら支出を減らせばいいじゃない、という趣旨で日々の雑記を綴ります

個人年金保険には、年間8万円程度のものに加入するのが吉

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確定申告の時期のため、ふと昔に入った個人年金保険について語ってみようとおもう

個人年金保険とは

個人年金保険とは、個人が積み立てる年金だ。つまり、保険料を自分で積み立てて(保険会社に保険料を支払って)年を取ってから年金として受け取る保険、というもの。保険会社は「お客様は、500万円支払って600万円(つまり120%)を受け取れるからお得です!」というのを売りにしているが、「具体的に金利換算でなんぼ?」等と保険のねーちゃんに聞いてまともな返答がかえってきたことがない。そして、個人年金保険は、35年といった長期に渡り契約を縛られ、20年程度で解約すると元本割れになるという恐ろしいものなのだ

ここで、では20年間解約しなければいーじゃんというもっともなつっこみがある。まず、個人年金保険がどの程度の利率なのかまず考えてみよう。個人年金保険は、支払期間が35年といった超期間縛られて、120%しか戻ってこないため、金利(複利)にするとせいぜい1%程度しかない。そのため、少しでもインフレすると実質マイナスになってしまう。

控除というもの

しかし、個人年金保険に加入していると、所得税・住民税で控除される。つまり所得税と住民税それぞれの安くなると考えていい。個人年金保険の年間支払額が80,000円(月額換算で6,700円程度)以上支払えば、控除額は最高額となり、その時の所得税は4万円、住民税は2.8万円が控除される。具体的には、下記の表を参照

所得税

年間の支払保険料 控除額
~ 20,000円 支払保険料等の全額
20,000円 ~ 40,000円 支払保険料等×1/2+10,000円
40,000円 ~ 80,000円 支払保険料等×1/4+20,000円
80,001円 ~ 一律40,000円

住民税

年間の支払保険料 控除額
~ 12,000円 支払保険料全額
12,001円 ~ 32,000円 支払保険料 × 1/2 + 6,000円
32,001円 ~ 56,000円 支払保険料 × 1/4 + 14,000円
56,001円 ~ 一律 28,000円

ここで注意したいのが、上記の金額がまるまる控除(この場合は4万円+2.8万円=6.8万円)されるわけではない。税金が6.8万円安くなるわけではないのだ

所得税は、所得税率(5%~45%)をかけた金額が控除額となり、住民税は住民税率(一律10%)をかけた金額が控除額となる。ここでは仮に所得税率10%、住民税率10%とすると、年間80,000円の個人年金保険をかけていると、ざっくり6,800円税金が安くなる。これはざっくり8.5%(6,800円/80,000円)なので、控除の効果を考えると、個人年金保険はアリと思っているし、デフレが続くと思い、私は5年ほど前に加入した

※5年ほど前は、旧制度だったため、控除額が少し違ったが、ここでは割愛する。またインフレ対策に別のものに入る等、リスクヘッジをすると良い

私が今から加入するなら

私は、ニッセイ(日本生命)の個人年金保険に加入したが、年間17万円総額586万円ほど支払い、受取額は720万円、つまり120%ほどにしかならないクソ保険に加入してしまった。また、年間支払い額が高いため、控除の効果も薄れる。受取額よりも、控除の効果のほうが大きいのだから、「控除額/年間支払額」が大きくなるように、年間支払額を決めるべきだったと後悔している

さて、本題に入る。私が今から加入するなら、明治安田生命の年金ひとすじを考える。月支払額が6,000円のため、年間支払額は72,000円。これであれば、「控除額/年間支払額」は6,600円/72,000円=9.2%近くなり、かなり凄い。また、総額の支払い額に対して、受取額が119%のため、悪くない。

明治安田生命 | 年金ひとすじ - シミュレーション

 

なお、明治安田生命では、他に年金かけはしというものがあるようだが、こちらは月支払い額が1万円~のようなので、検討に値しない。「控除額/年間支払額」が、6,800円/120,000=5.7%とかなり悪くなる

ここでは、年間80,000円程度の個人年金保険を一例とし挙げたが、明治安田生命以外で年間80,000円程度の個人年金保険であれば何でも良いと考える(控除目的であれば)。そのうえで、受取率がどうとか、保険料免除の仕組みがあるかどうとかその辺の細かいところを見ればいいと思う