独身だと電力会社は「@niftyでんき」にするのが最強説
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丁度1年ほど前の2016年4月より、電力自由化が始まった。電力自由化は一言で言うと、好きなその地域で好きな電力会社を利用者が選ぶことができるという制度だ。
これにより、例えば関東でいえば東京電力1社が電気というインフラを独占していた状況を、他の会社が電力市場に参入することにより競争が起きる。これにより、利用者にとってはより安く電気が使えることになり、他の会社は電力市場に乗り込むことができるため、今まで独占していた電力会社以外の人には恩恵がある制度だ。また、電力自由化といっても、送電に関しては今まで通り電力会社が行うため、利用者が契約会社を別のところにしても今までと同じように電気が供給される仕組みになっており、基本的に電力会社を変更したところで困ることはない、となっている。
どれくらいの人が電力会社から移行したか?
1年ほど経過したが、乗り換えした人は5%ほどのようだ。
記事にも書いてあるが、移行しても対して値段が変わらない、ことが一番の原因だと思う。移行という手間もかかることも要因ではあるだろう。
また、独身世帯のように月の使用量が少ない世帯だと、電力会社から別の、例えばガス会社や通信業界のソフトバンクでんきやAUでんきにすると電気料金が逆に高くなる、という逆転減少になる。
これは、たくさん使う人(家族世帯)なら電力会社を変更することでたしかに電気料金は安くなるのだが、あまり使わない人(独身)なら電気料金が高くなってしまう料金プランを各社設定しているためだ。
3.11の地震の後、東電に対するバッシングは凄いものであった。そのときには、「東電から別の会社にしたい!!でも変更できないから東電を使わざるをえない!!」みたいなバッシングをSNS、2ch、リアル等でよく耳にした。だが、蓋を開けてみると、ほとんどに人は移行していないことがわかる。文句言ってた人たちは、やはり文句を言っているだけで何一つ行動を起こさないことがわかる。(東電を使いたくないという理由で、実際に別の電力会社に移行した人は行動力のあるデキル人間だとおもう)
独身だと「@niftyでんき」が最強
電気料金について三行で説明すると以下の通り。
- 電気料金は、基本料金+電力量料金+αで決まる
- 基本料金は、どこも同じ
- 電力量料金が、会社によって値段が異なる
さて、これを踏まえた上で、東京電力と@niftyでんき、それと人気の高いENEOSでんきの3つの比較を行った。
基本料金 | 東京電力 | @niftyでんき | ENEOSでんき |
---|---|---|---|
10A | 280.80円 | 280.80円 | 280.80円 |
20A | 561.60円 | 561.60円 | 561.60円 |
30A | 842.40円 | 842.40円 | 842.40円 |
電力量料金[1kWhあたり] | 東京電力 | @niftyでんき | ENEOSでんき |
---|---|---|---|
~120kWh (第1段階料金) | 19.52円 | 19.52円 | 20.76円 |
120kWh~300kWh (第2段階料金) | 26.00円 | 24.95円 | 23.26円 |
300kWh~ (第3段階料金) | 30.02円 | 25.92円 | 25.75円 |
これをみて分かる通り、ENEOSでんきは、120kWh迄(第一段階料金)は東京電力よりも高い料金設定にしており、120kWhを超える第二段階料金、第三段階料金を東京電力よりも安い料金設定にしている。つまり、家族の人はENEOSでんきにするのが良さそうだ。
そして、@niftyでんきなら、全ての料金帯(第一段階料金、第二段階料金、第三段階料金)で東京電力よりも安い(とはいえ、第一段階料金は同じ値段ではあるが)。よって、月の使用量に関係なく@niftyでんきにすると安くなる(わずかな金額ではあるが)、ということになる。
これらの理由により、独身の人で、「電力自由化といっても、あまり電気を使わない人にとっては逆に損になる」と思っていた人(私含む)は、@niftyでんきにするのが良い。
どれくらい安くなるのか
月の電力使用量 | 東京電力 | @niftyでんき | ENEOSでんき |
---|---|---|---|
120kWh | 3184.8円 | 3184.8円 | 3333.6円 |
208kWh | 5472.8円 | 5380.4円 | 5380.48円 |
300kWh | 7864.8円 | 7675.8円 | 7520.4円 |
月に5,000円くらいの人であれば、東京電力から@niftyでんきにするとせいぜい100円程度安くなる。雀の涙程度の金額だが、安くなるのなら金額が小さいとはいえ享受するのが良いだろう。
そして、毎月5,380円、使用量208kWh以上使用する人は、@niftyでんきではなく、ENEOSでんきにする方が良い、ということになる。
前の節では「独身なら@niftyでんきが最強」と書いたが、独身でも電力消費量が多い人は、ENEOSでんきが良い。(しかし、他の会社含めて電力会社の移行を考えた人であれば、そのあたりは既に把握しているだろう。@niftyでんきのように、全ての料金帯で電力会社よりも安いというのを私が知らなかったので、他にもそういう人がいれば何かの役に立つのでは、というのが本エントリの趣旨である)
どこから申し込むのがいいのか
価格.comから申し込むのが良さそうだ。特典が2つあり、「12か月間、毎月の請求より1,000円割引」と「9か月目に現金を1,200円キャッシュバック」があり、合計で13,200円の特典を受けることができる。
毎月の料金が多少安い云々以上に、この特典の方がよほど美味しい。かくいう私も、この価格.comのキャンペーンをみて、@niftyでんきに興味を持って調べた。
他にはniftyのネットを使っているとその分割引というのもあり、既に他にniftyのサービスを利用している人にはさらに利点があるといえる。また、仮にniftyのサービスに入っていない人でも@niftyでんきに加入できるのでその点についても安心だ。
注意点などは?
調べた限りでは、罠(移行すると後から損だと知るようなこと)などはなさそうだ。
- @niftyひかりにしても、いつでもまた東京電力に戻ることができる。
- スマートメータ(消費電力を測る機械)を設置することになっても利用者負担はない。
- 電気自体は今まで通り東京電力が送電する。
- 停電などになっても東京電力が対応する。
まとめ
- @niftyでんきなら、電気使用量に関係なく東京電力よりお得
- 価格.comのキャンペーンで申し込むとお得
- @niftyでんきが気に入らなければ東京電力に戻ればいい