MVNOデータ通信定額「ピクセラモバイル」が月額1,980円(1,480円)の業界最安値で3月22日よりスタート
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掲題のニュースが発表されたが、Google検索で「ピクセルモバイル」とうってもGoogleのスマホである「Pixel」関連しか引っかからず、ピクセルモバイルの知名度の低さに漠然としてしまった。追記:ピクセルモバイルではなく、ピクセラモバイルだったようです。
どうやら、株式会社ピクセラが格安SIM(MVNO)にこの度参戦するようで、そもそもこのピクセラは何を事業にしているかというと、スマホ、タブレット、パソコン向けの周辺機器やAV家電、ピクセラIoTプラットフォーム、画像処理ソフトウェアの開発、販売をしているようだ。ホームページを拝見したところ、様々なプラットフォームでテレビチューナーを発売しているようだ。今やモバイル通信と全く関係ない会社がMVNOに参戦することも多い中、株式会社ピクセラは元々関連があったので、「今流行りだからモバイル関連は全然わかってないけどとりあえず参戦した」というわけではなく、事情などをわかったうえでの参戦だろうから個人的に期待している。
MVNOにおけるデータ定額とは
格安SIM(MVNO)では月に3GB/5GB/7GB迄、高速データ通信が使えて月額いくら、という契約が多い。このように月に高速データ通信できる通信量を決めた契約というのは、ドコモ/AU/ソフトバンク等でもそのような仕組みのため、このあたりの認識は殆どの人がすでにもっているだろう。
それ以外に、「LTEデータ通信使い放題」といって光回線等のように月額どれだけ通信しても定額の契約、というものがMVNOでは存在する。そして、その中でも大きく2タイプに分かれ、「最高通信速度が数百Mbpsの高速通信ができるタイプ」と「最高速度が500kbps等の低速通信のタイプ」に分かれる。
前者の最高通信速度が数百Mbpsの高速通信ができるタイプは、「3日で3GB通信すると、翌日200kbpsに制限する」という仕様のものが多い。ソフトバンク等でもLTEの初期の頃、つまり7GB制限がかかる前は、このように3日3GBで制限をかけるタイプであった。制限付きではあるものの、動画を見たりする人や高速通信を毎月かなりする人に向いている。そして料金だが、概ねこのタイプは、当然ながら月額料金が高めである。
後者の最高速度が500kbps等の低速通信のタイプは、使い放題ではあるが、通信速度にはじめから制限をかかっているため低速(200kbpsや速くて3Mbps)。動画等は見ないがWeb等はいくらでも自由に使いたい、といった人に向いている。そして低速ではあるものの月額料金が安めの業者が多い。
そして、ピクセラモバイルは、前者の「最高通信速度が数百Mbpsの高速通信ができるタイプ」である。
業界最安値でのスタート
「最高通信速度が数百Mbpsの高速通信ができるタイプ」について下記表に纏めた。表では月額料金が安い順に並べている。
業者名 | 月額料金 | 通信制限 | 速度 |
---|---|---|---|
ピクセラモバイル | 1,980円or1,480円 | 3日で3GB | 262.5Mbps |
DTI | 2,200円 | 通信多い時 | 225Mbps |
U-mobile | 2,480円 | 制限なし | 375Mbps |
スマートモバイル | 3,480円 | 3日で3GB | 150Mbps |
@モバイルくん。 | 4,000円 | 1日で500MB | 14Mbps |
表をみて分かる通り、3月22日よりスタートするピクセラモバイルは、何と業界最安値だ。SIMだけの契約であっても月額1,980円と業界最安値なうえ、LTE通信端末と同時申込で月額1,480円とさらに月額料金が安くなるのが恐ろしい。これだけ安いと、スペックだけはいいが、実測は使いものにならないくらいに遅いとかになりそうで非常に怖い。仮にこの安さでまともに使えるレベルであれば素晴らしい。そうなると他の企業はそのままだとピクセラモバイル一人勝ちになるため、今後他の企業は帯域を良くするか、あるいは月額料金の値下げ等をしないと太刀打ちできなくなる。そうすると、ユーザーにとってはより良いモバイル通信環境が手に入ることになる。
ピクセラモバイルは、3月22日からスタートするようだが、ぜひ頑張って欲しいとおもう。
参考:低速のデータ通信でおすすめは?
参考までに「最高速度が500kbps等の低速通信のタイプ」のMVNOの比較表も下記に纏めておく。この表でも月額料金が安い順に並べた。なお、低速のデータ通信タイプは、値段だけではなく、速度の項目にも注意されたし。
業者名 | 月額料金 | 通信制限 | 速度 |
---|---|---|---|
ロケットモバイル | 298円 | 制限なし | 200kbps |
ワイヤレスゲート | 480円 | 制限なし | 150kbps |
SkyLinkMobile | 780円 | 3日で450MB | 300kbps |
ワイヤレスゲート | 1,556円 | 制限なし | 3Mbps |
Wonderlink | 1,580円 | 制限なし | 700kbps |
UQ mobile | 1,980円 | 制限なし | 500kbps |
ぷららモバイルLTE | 2,760円 | 制限なし | 3Mbps |
一番安いロケットモバイルは、200kbpsと軽いテキスト系をみるだけであれば使い物にはなりそうだ。なんといっても月額298円と死ぬほど安い。値段と速度を考慮すると、ワイヤレスゲートやSkylinkMobileよりロケットモバイルの方が良いと考える。
月額1,000円以上の価格帯では、Wonderlinkが良さそうだ。最高速度は700kbpsだが、これだけ出れば実用に耐えられる。また、大した話ではないが、Wonderlinkは1GB迄は高速通信ができる。このSIMを選ぶ人はもっと通信するため、1GB高速通信というのはメリットになるとは思わないが。ワイヤレスゲートが3Mbpsで1,556円と安いが、実測速度が出ないようなので、私なら選ばない。
なお、快適に通信できる最低限必要な速さは0.6Mbps(600kbps)らしい(アンドロイドラバーさん)
まとめ
- ピクセラモバイルは月額1,980円or1,480円で高速データ通信業界最安値
- ピクセラモバイルはスペックは良いので実測が良いことを個人的に期待
- 低速でもいいなら、ロケットモバイルが月額298円(ただし200kbps)と鬼安