貧乏リーマン、ケチる

可処分所得が低いなら支出を減らせばいいじゃない、という趣旨で日々の雑記を綴ります

ホワイト企業ランキングがVorkersから発表!

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就職/転職のためのリサーチサイト(要は従業員の人による暴露サイト)であるVorkers(ヴォーカーズ)からホワイト企業ランキングが発表されたというニュースを見た。

news.livedoor.com

これについて思う所があったので記事にしてみる。

さいしょに

上位をみると、「三菱地所」や「日本TI」、「第一三共」、「トヨタ自動車」等、給与が良く上位に来ていても納得の企業がある中、私が世間知らずのため、存じ上げていない企業がランクインされている。

そのため、これを見てまず思ったことは「ランクインの基準」である。元のライブドアニュースではそのあたりが一切載っておらず(マスコミがいかに適当なのかがわかる)、仕方ないので元のサイトを見てみた。

Vorkersに投稿された会社評価レポートのうち、20代新卒入社社員(在籍時)によるレポートに限定して集計。回答者数が5人以上かつ月間平均残業時間が40時間未満の企業1,037社のレポート回答18,822件を対象データとしています。(集計期間:2007年7月~2017年1月) ソース:『働きがいのある」ホワイト企業ランキング

つまり、平均残業時間が40時間未満である企業をホワイト企業と定義しているのだ。アホじゃないのか? 極端なことをいうと、アルバイトや派遣社員こそ大正義ということですね、わかります。働きがいのある、とは一体うごごごごご。

ランキング上位について思うこと

回答者数が「5人以上」と5人?というツッコミはあるが、20代新卒入社社員の平均点の高い順にランキングをしているわけで、多少なりとも参考にはなるはずだ。そう思うことにする。

8つの項目でそれぞれ5点満点でそれぞれ評価するようなのだが、風通しの良さ、人材の長期育成、といった項目等は1社しか経験していない新卒は、他と比較したうえで点数をつけているわけではないのでなかなか評価が難しい項目だと考える。

しかし、待遇という項目があり、これについては巷に年収等の情報は溢れているため、ある程度客観的に評価できるのではないだろうか。また、金が良ければ人間多少の我慢はできるはずだという前提のもと、ランキング上位の企業について年収の相関がないかをみてみるため、下記のように表にした。

順位 企業名 年収 口コミ件数
1 三菱地所 1,124万円 9
2 Sky 575万円 8
3 理想科学工業 720万円 20
4 ユニリーバ・ジャパン 550万円 29
5 エス・エム・エス 663万円 8
6 特許庁 676万円 24
7 日本テキサス・インスツルメンツ - 万円 42
8 薬樹 600万円 7
9 第一三共 1,112万円 54
10 トヨタ自動車 838万円 288


表のうち、年収は有価証券報告書のものや、Webで調べたものや、転職サイトのモデル賃金から抜粋したりした。ランキング7位の日本TIについてはそれでも年収が全くわからなかった。外資かつ超一流企業なのでどう考えても1,000万円以上は当然超えているとは思うが。口コミ件数は新卒入社全数の数である(20代だけ、となると調べるのが面倒だった。20代の人数はこの口コミ件数より更に少なくなる、ということだけ意識してほしい)。

これを見ると、口コミ件数1桁の企業は、少数の意見が全てになるため偏りすぎる。よって、ランキング上位とはいえ、ホワイトではない可能性も高い。

ランキング5位のエス・エム・エスに関しては、平均勤続年数が2.4年とガチブラックのように見えるが、介護・医療関連の会社のようなので、介護自体がブラックと聞くため、介護の中では給与がめちゃくちゃ良いから、従業員の評価が高いだけのような気がする。

おわりに

このVorkers(ヴォーカーズ)のホワイト企業ランキングはほとんど意味がないと思った。とはいえ、「ホワイト企業」の定義が難しく、ランキングをつくるとなるとたしかに難しい。Vorkers(ヴォーカーズ)は、ホワイト企業の定義を残業時間40時間以下と定義したので、ここで働いている社員の人は、ホワイト企業に行きたかったらフリーターになればいいよ(おわり)