貧乏リーマン、ケチる

可処分所得が低いなら支出を減らせばいいじゃない、という趣旨で日々の雑記を綴ります

iPhone+格安SIMの組合せはとても安いが、ワイモバイル/UQ mobileだともっと安いという話

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格安SIM(MVNO)は昨今流行ってきており、2017年でさらに加速すると言われている。そして、私の周りでも随分(といっても1~2割)広がってきたように思う。ただ、格安SIMではAndroidとのセットが多いため、いくら格安SIMのコストが低いからといって、今までiPhoneを使っていた人がAndroidに移行するのには敷居がやや高い。

日本はiPhoneのシェア率が世界一という凄い国であり、また女子高生の約8割がiPhoneを所有しているという数字をみると日本でのiPhoneのブランド力はとても高い。端末がiPhoneであれば通信会社はdocomo/AU/softbankのどれであっても、一般的な用途では今や何も変わらない。

よって、このエントリでは、三大キャリア(ドコモ/AU/ソフトバンク)と三大キャリアのサブブランド(ワイモバイル/UQ mobile)および格安SIM(MVNO)でiPhoneを所有した場合の料金の比較と、それについて最終的にどれを所有するのがコスパが良いか?について私なりの考えについて述べる。(※UQ mobileも格安SIMではあるが、UQ mobileはAUのサブブランドであり他の格安SIMと比べてAUの恩恵を受けすぎているいわば反則回線であること、およびUQ mobileではキャリアのようにiPhone 5Sをセットで買えるため、上記のような記載をした)

2年間の総額

いきなり結論を述べると、ドコモ/AU/ソフトバンク/ワイモバイル/UQ mobile、および格安SIMの2年間の総額は、63,300円(税込)~196,992円(税込)である。

キャリア 端末 2年間総額 通話 データ量 プラン
ドコモ iPhone 7 32GB ¥196,992 5分以内/回 無料 5GB カケホーダイライト+データM
AU iPhone 7 32GB ¥171,504 5分以内/回 無料 3GB スーパーカケホ+データ定額3
ソフトバンク iPhone 7 32GB ¥153,360 5分以内/回 無料 2GB 通話定額ライト+データ定額ミニ2GB
ワイモバイル iPhone 5S 16GB ¥63,300 10分以内/回 無料 2GB スマホプランS
UQ mobile iPhone 5S 16GB ¥63,300 90分/月 無料 2GB ぴったりプラン
格安SIM(IIJ等) iPhone 7 32GB ¥120,096 無料通話なし 3GB 端末と回線をそれぞれ別に用意
格安SIM(IIJ等) iPhone SE 16GB ¥89,856 無料通話なし 3GB 端末と回線をそれぞれ別に用意

上記料金の前提は、「一番料金が安いプラン」、「契約形態はMNP」、「光回線割引等は含まない」、「契約初期手数料は含まない」とした。

「一番料金が安いプラン」とは、例えばdocomoは、(カケホーダイライトの場合)データプランの最小が5GBのため、AU/ソフトバンクに比べて高い。ソフトバンクが一番安いのは、データ定額で2GBが選べるからである。条件を揃えればまるで談合をしたかのような同じ料金プランのため、本記事では一番安いプランだったらという前提で試算をしたものである。

「契約形態はMNP」とは、三大キャリアの場合、MNPであれば月々サポート/毎月割/月月割の金額が多いので、要は三大キャリア有利になる前提にした。それでも、料金総額が高いことがわかるだろう。

「光回線割引等は含まない」とは、ドコモならドコモ光に契約していれば料金は安くなるし、また、他にも家族割や、ドコモのクレジットカードを所持の有無などにより、条件が複雑になるため、ここでは全ていれない前提にした。また、U20割引等も入れていない。

「契約初期手数料は含まない」とは、回線契約時の初期手数料3,240円のことである。比較のうえでは、条件を統一しておけば問題ない。ここでは入れていない。

ドコモ/AU/ソフトバンク

料金は、2年間総額は15万円~20万円程度。三大キャリアでは、iPhone 7であっても、iPhone SEであっても料金は同じのため、三大キャリアでiPhoneを使うのであれば、iPhone 7等、新しいiPhoneにするのが良いだろう。

三大キャリアはたしかに料金は高いが、店舗が全国各地にあるため、故障等によって自分で何とかできない人にとっては、店舗にいけばサポートを受けることはできるし、また故障時であれば代替機を貸して貰える等のメリットがある。そして、回線速度もはやく、安定しているというメリットもある。

ただ、私のように、「店舗を利用しない」(キャリアを使ってて利用をほぼしなかった)のであれば、頻繁に店舗でサポートを受けている人たちのコストを私がかぶるのが納得できなかった(実際、それらのコストも通信費にかかっていると考えるべきで、格安SIMは店舗がないため、それらのコストを省けている)。回線速度自体は、今や格安SIMで普通の人は困らないだろう(楽天/freetelのスピードテストブースト詐欺をしている業者の格安SIMを使っていると困る可能性はある)。4年-5年前頃の格安SIMは、低速(200kbps)であったり150Mbpsなのは500MB/月までであったり等、制限があって使いにくかったが、今や格安SIMでも3GB/月と三大キャリアと同等の通信量を扱うことができるため、それらの問題も解決した。

ワイモバイル/UQ mobile

料金は、ワイモバイル/UQ mobileのどちらも2年間総額が63,300円(税込)と三大キャリアの1/3程度という凄まじい安さである。弱点は、少し古いiPhone 5Sという点だろう。古いが、iPhoneをこれだけの安さで使えることが最大のメリットなので、iPhone SEやiPhone 7でないとイヤという人は候補から外れるだろう。

料金の内訳は、iPhone 5Sが108円(税込)、1ヶ月目~13ヶ月目迄の料金が2,138円(税込)、14ヶ月目~24ヶ月目迄の料金が3,218円(税込)となっており、これらの合計が63,300円(税込)となる。(ワイモバイルもUQ mobileも内訳/総額は同じ)

割引はご契約翌月から13ヵ月目までワンキュッパ割が適用、14ヵ月目~25ヵ月目まではヤング割が適用となり、2年間基本使用料から毎月1,000円が割引となります。(ワイモバイルHPより)

スマトク割およびイチキュッパ割適用時の月額基本料金です。スマトク割は課金開始月から起算して25ケ月間、月額基本料金3,980円/月から1,000円を割り引きます。さらに課金開始月から起算して13ケ月間、イチキュッパ割として1,000円/月(日割り適用)を割り引きます。14ヶ月目以降、ぴったりプランは2,980円/月となります。(UQ mobile HPより)

キャリアのサブブランドであるワイモバイルは、店舗があることも強みだといえる。UQ mobileでは「UQスポット」という実店舗は全国で10店舗ほどあるが、これらはあくまで販売ショップなのだ。よって、故障時等の対応を考えると、UQ mobileよりかはワイモバイルの方が良いと考える。(ワイモバイルは実店舗があるのにこの料金の安さは凄いと言わざるを得ない。個人的には、ワイモバイルは嫌いだが。。。)

なお、ソフトバンク→ワイモバイルのMNPや、AU→UQ mobileのMNPは、かつては同ブランド内の移動ということでMNP扱いではなく機種変扱いであったが、いまではMNP扱いにしてくれるようなのでその点については問題ない。

格安SIM

2年間総額は、9万円(iPhone SE) or 12万円(iPhone 7)ほどかかり、三大キャリアの50%~70%の金額。格安SIMといえど、思ったほど安くはない。なお、ここでは、iPhoneはApple Storeから新品で買う前提。(中古を買う、となるとキャリア等と条件が全く異なるため)

このように格安SIMの総額が高くなった理由は、格安SIMでは、端末を自分で用意する必要があり、(最近はAndroidとセットであれば割引があるNifmo等もあるが、iPhoneではセットでも割引にならない)、三大キャリアやサブブランドのように割引が効かないため、端末自体で金額がかかる。よって、このようにiPhoneを新品で購入した場合、思ったよりも総額では高くつく。

格安SIMの通信量は、ほとんどの格安SIMで契約できる音声+データ3GBで1,728円(税込)の前提。2年間で41,472円(税込)とかなり安いため、例えば36ヶ月間総額(3年間同じ端末を使う)前提にするなど、端末代の影響を小さくして比較すると、格安SIMに軍配があがる。

格安SIMの弱点について述べる。最近では少ないと思うが、格安SIMでは通話料無料ではなく(キャリアは5分以内無料等)、30秒21円かかるため、LINE等のIP電話を使う分には問題ないが音声回線を使う人にとっては割高になるため気をつけたい。また、端末故障時には、代替機はないため、自分で何とかする必要がある。

iPhoneを使いたい人でかつ格安SIMを選ぶのは、新しい端末(iPhone 7/iPhone SE)は使いたいがキャリアよりも料金を安くしたい、という人だろう。個人的には、iPhone 7であればキャリアとそれほど値段が変わらないのでキャリアで使えばいいと思われる。しかし、iPhone SEを使いたい人であれば(iPhone SEでスペック的に充分と考える人も含む)、キャリアの半値程度で使えるのでいいのではないだろうか。

結論

以下に結論を箇条書きで述べる

  • iPhone 7はキャリア運用だと、2年間総額で15万円~20万円
  • iPhone 5Sはワイモバイル/UQ mobileだと、2年間総額で6万円
  • iPhone SEは格安SIM運用だと、2年間総額で9万円
  • iPhone 7を使いたいなら、キャリアがおすすめ
  • 安くiPhoneを使いたいなら、ワイモバイル/UQ mobileがおすすめ